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マイクロチップのすすめ

  • 執筆者の写真: 吉田恵子
    吉田恵子
  • 2019年2月9日
  • 読了時間: 3分

家族の一員であるワンちゃん、ネコちゃんにマイクロチップを入れてあげることには、

沢山のメリットがあり、環境省もこれを推奨しています。

飼い主の皆様には是非、マイクロチップについてお知りいただき、

お家の子に入れてあげるかどうかを、ご検討いただきたいと思います。

今日はそのための参考になるよう、マイクロチップについてまとめてみます(^^)

<装着や手続きなどについて>

・マイクロチップを取り扱っている動物病院で、装着することができます。

・装着場所は通常、背中(肩甲骨の間)の皮膚の下です。

・マイクロチップの大きさは通常、直径約2㎜、長さ12㎜以下です。

当院では直径1.4㎜、長さ約8㎜の超小型マイクロチップを採用しています。

・装着は、普通の注射処置と同じような方法で行い、短時間で終わります。

・マイクロチップには、世界に一つだけの15桁の番号データが入っています。

・動物病院や動物愛護センターなどが所有している専用のリーダーを背中にかざすことで、

 データを読み取ることができます。

・装着後、日本獣医師会が管理運営する、動物ID普及推進会議の

 「マイクロチップデータベース」に、番号と飼い主データを登録する手続きを行います。

・装着費用は動物病院によって異なります。データ登録費は1000円です。

当院では装着&登録手続き合計4000円で行っています(別途往診料が必要です)。

・保護された迷い犬・迷い猫について、マイクロチップデータを読み取り、データベースに

 照会することで、どこのお家の子なのかが速やかに分かります。

・もしワンちゃん、ネコちゃんを他の方に譲渡する場合には、

 飼い主データの変更の手続きを行えば問題ありません。

<メリット>

ワンちゃん、ネコちゃんがお家から脱走して、迷子や事故で帰宅できなくなり保護された

 場合に、お家に帰れる確率がぐんと高まります。

 特に災害時には、行方不明になってしまうワンちゃんネコちゃんが沢山いますが、

 マイクロチップを装着していれば100%飼い主さまが分かります。

・首輪や鑑札、迷子札も大切ですが、劣化して文字が読めなくなってしまったり、

 迷子中に外れてしまったりすることがよくあります。

 マイクロチップは挿入後に脱落したり、壊れて読み取りできなくなったりすることは

 基本的にありません。

・血統書付きペットの盗難(転売)のような犯罪への対策にもなります。

・素材は生体適合性ガラスが使用されており、体への害の心配はありません。

・海外には、マイクロチップの装着が義務化されている国もあります。ペットを海外へ

 連れて行く場合、あらかじめマイクロチップが入っていれば、手続きがスムーズです。

・ペット保険の中には、マイクロチップが入っていると保険料が割引になるサービスも

 あるようです(詳しくは各ペット保険会社へお問い合わせください)。

・マイクロチップは、ペットの住民票のようなものです。

 装着してあげることは、その子の一生を共に過ごすという愛情と責任の証となります!

<デメリット>

・装着時に使う針は、通常のワクチン注射等の針と比べると少し太いものになります。

 入れるときに少し痛みがあるかもしれません。

・ワンちゃんネコちゃんがひどく暴れてしまうと装着が難しい場合があります。

 特に、人に慣れていないネコちゃんに装着する場合は、鎮静麻酔が必要なこともあります。

・マイクロチップを挿入している子にMRI検査を行う場合、検査の画像が少し乱れてしまう

 可能性がありますが、ほとんどの場合は問題ありません。

長くなってしまいましたが、マイクロチップの大切さを少しでもお伝えできていれば幸いです(=^・^=)

もちろん、わが家の猫たちも装着しています☆


 
 
 

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